e-ラーニング
コロナウィルスが世界を席巻していますね。ここニュージーランドも例外ではありません。世界各国が様々な対応を迫られている中、今回はニュージーランドがどんな対応をしているのかをお知らせします。
3月30日ニュージーランド時間午前10時時点でニュージーランドのコロナ感染者数は514名となっています。人数だけをみると日本の3分の1程度ですが、人口当たりの比率でみると、日本より多くなります。何せ国全体の人口が480万人と日本の4割程度しかいませんので。
ニュージーランドで最初に感染者が発見されたのが2月28日、3月16日までは一桁だった感染者数が3月17日に12名になり、そこから一気にイタリアの様な曲線をたどって現在に至ります。ニュージーランド政府の対応は非常に早く、
3月14日にはクルーズの入港禁止、海外から入国した人は感染の有無に関わらず14日間の自主隔離を決定しました。
17日には120億ドルの金融サポートを決定、
19日には100名以上のイベント禁止を決定、そしてニュージーランド人及び永住者以外の入国を禁止しました。
23日にはアラートレベルを4段階中の3に引き上げ学校閉鎖、
25日にはレベル4になり、非常事態宣言を発出し国全体をロックダウン、スーパーや薬局など必要な外出以外を禁止しました。
人数が増え始めた17日から10日も経たないうちに、国全体をロックダウンにするこのスピード感は、ニュージーランド内でも称賛を浴びています。このロックダウンは最低4週間続き、感染者数の状況によっては延長される可能性があります。ちなみに家の近所の散歩やジョギングは許されているので、家族で毎日散歩に出かけることはできます。ただし、感染を防ぐため、他人とすれ違う時は2メートル以上離れなければなりません。
日本でも学校閉鎖がありましたが、ここニュージーランドでも1週間ほど学校閉鎖になりました(現在はスクールホリデー中です)。学校閉鎖中は、当たり前ですが授業ができなくなるので、ニュージーランドではeラーニングでカバーをします。
ニュージーランドはeラーニングが非常に進んでおり、子どもたちは普段から学校でタブレットを使用して学習しています。専用アプリをダウンロードして勉強するのですが、自宅にタブレットがない生徒や、子どもが複数いてタブレットが足りない場合などは、学校が無償で貸し出しをしてくれます。この辺の対応もしっかりしているなと感心させられます。家庭環境によって差が出ないようにちゃんとシステムが構築されているのですね。また親御さん達にとっては、子供たちが学校でどのような勉強をしているのかを知る良い機会であったりします。
eラーニングも良いのですが、やはり子供は学校に行って友達に会って一緒に勉強をするのが一番です。
自宅でeーラーニング中の小学生