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ニュージーランドの入国・税関審査


海外での長期滞在だとどうしても日本食が恋しくなりますよね。また長期滞在しているお子さんに一番喜ばれるのはやはり日本食ではないでしょうか。そんな食材の持ち込みを含め、今回はニュージーランドの入国及び税関審査についてお届けします。

いま世界的にコロナウィルスが蔓延しており、大変な状況になっていますね。各国が水際対策や感染拡大に必死に対応していますが、ニュージーランドも同様に国を挙げて対応しています。ご存知の通りニュージーランドは島国です。南太平洋の島嶼(とうしょ)国(こく)ほど小さくないですが、決して大陸とは言えないのでウィルスや外来種の進入には非常に気を使っていsます。一度外来種が進入してしまうと、それを駆除するのは非常に大変です。ニュージーランドでは、2016年に「2050年までに外来哺乳類ゼロ宣言」を発表しました。ニュージーランド固有の動物そして生態系を守るためとの事です。外来種をゼロにする事は不可能に近いと思いますが、この宣言にはニュージーランドの意気込みが感じられますよね。また外来種は動物に限らず植物も同様です。ハリエニシダなどが良い例ではないでしょうか。ハリエニシダは葉がトゲ状になっていて家畜が近寄らないため、牧草地の生垣として入植者達がヨーロッパから導入しました。しかし生命力の強いハリエニシダがあちこちに根を生やし、遂には牧草地一面がハリエニシダで覆われてしまい、牧草地が使い物にならない状態になってしまいました。現在ハリエニシダは駆除対象となっていますが、やはり駆除は進んでいません。

前置きが長くなりましたが、ようやく本題です。ニュージーランドに入国するにはまずビザが必要です。通常の観光であれば以前紹介したNZeTAという観光用ビザが、留学であれば学生ビザなどが必要となります。パスポートの有効期限は滞在日数プラス3ヶ月が必要となります。日本パスポートはeGateと呼ばれる無人入国審査機が使えます。有人カウンターでの審査に比べかなり時間短縮ができるのでお勧めです。

入国を済ませ、ターンテーブルでスーツケースをピックアップしたら税関に進みます。最初に話しましたが、ニュージーランドは外来種の持ち込みに非常に敏感です。機内で税関申告書に記入をしますが、記載間違いや虚偽の申告があった場合は故意であるか否かにかかわらずその場で罰金となりますので、くれぐれも正確に記載してください。ガムや飴も食品に含まれますので、申告が必要になります。ここまで厳しい厳しいと言っていると何も持ち込めないのではないかと思いがちですが、実はきちんと申告をすればほとんどの食品が持ち込み可能です。ポイントは正確に申告をするかどうかです。もちろん野菜やフルーツ、生肉、ハチミツなど申告をしても100%持ち込み不可の製品もありますが、味噌や梅干、お漬物なども持ち込み可能です。ちなみに調理された海の魚は持ち込み可ですが、川魚は不可となります。世界は海で繋がっていますからね。まずは正確に申告することです。正確に申告をしていれば、禁止製品があっても没収されるだけで罰金にはなりません。ニュージーランド税関のホームページや各種サイトで持ち込みの基準が書かれていますが、これはあくまでも基準で最終的な判断は税関職員になりますので、前回は持ち込めたのに今回は駄目だったという事が発生します。

税関チェックはX線での検査と有人カウンターでスーツケースを開けてチェックの2パターンあります。どちらになるかは税関職員が決めますが、どちらもしっかりチェックされますし、さらに検疫検査犬もいます。日本のように緩くないので、しっかしと申告して、しっかりと持ち込みましょう。

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