テファリキ (Te Whariki) ニュージーランド幼児教育カリキュラム
世界的に注目されている、ニュージーランドの幼児教育カリキュラムがあります。
それは“テファリキ”です。
子どもの個性を伸ばす教育で、日本でよく見る一斉教育ではありません。
☆ 「テファリキ」言葉の意味
ニュージーランド先住民族マオリ語で縦横に編むという意味です。
4原則と5つの要素を組み合わせ、子どもを主体的に育てる意味合いがあります。
【4つの原則】
◎ Empowerment / エンパワーメント
子ども自身が学び成長する力を付ける
◎ Holistic Development / ホリスティックデベロップメント
包括的発達 全体的な学び・成長
◎ Family and Community / ファミリー&コミュニティー
家族や地域といったより広い世界で育つ
◎ Relationships / リレーションシップ
さまざまな関係性(人・場所・物)をつなげ学んでいく
【5つの要素】
◎ Well-being 健康 / 子どもの健康と幸福
◎ Belongings 帰属意識 / 子どもの個性と性格 家族とのつながり
◎ Contribution 貢献 / 子どもの学びは平等で 子ども達の頑張りに価値がある
◎ Communication コミュニケーション / 対話力・発言力
◎ Exploration 探求 / 体験による探求
☆「ラーニングストーリー」 子ども一人ひとりの観察記録
子どもが挑戦したこと、一生懸命取り組んだこと、友だちとのかかわりなど先生が記録
子どもは遊びを通じて何を学ぶのかを紹介する「テファリキ」の教育理念も紹介されている
☆子どもの意志を尊重し、子ども中心のプログラム。
教師や大人達は見守ることに徹しているのが特徴。
こちらが「ラーニングストーリー」です。
ネガティブな事は一切書いてありません。 電卓をたたいてスクリーンに出てきた数字を書く・・・ 自分で思いつき主体的に学んでいきます。
日本では保育士と幼稚園教諭で違いがありますが、幼稚園教諭の場合1人の先生に対して園児は35人以下が原則となっています。 ニュージーランドではせいぜい5~6人ですから、しっかり目が行き届きますし、この様に「ラーニングストーリー」を各々の園児に作成することも可能になってきます。
これは親子にとって、いい思い出になりますね。