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ティアキ・プロミス 一緒にこの国を守っていきましょう


ご存知の通り、南半球にあるニュージーランドは日本とは季節が逆。クリスマスからお正月にかけてのホリデー期間は夏にあたり、家族や友人と共に楽しい休日を過ごそうとたくさんの国民が帰省したり、旅行に出かけたりします。同時に、世界各地から訪れる観光客も、気候・天候共に良くなってくる初夏(11月)から増え始め、翌年3月頃まで観光シーズンは続きます。年間ビジター数は毎年のように増えており、安全で大自然豊かなニュージーランド人気の堅調さが伺えます。大変うれしいことですが、受け入れ体制の整備の遅れや、旅行者のマナー違反なども指摘されており、打開策の一つとして2018年11月より新たな取り組みが始まりました。それが『ティアキ・プロミス』です。ニュージーランド政府観光局、ニュージーランド航空、観光保全省(DoC)をはじめ、多数の旅行業関係の団体や企業がこのプロジェクトに参画しています。

『Tiaki ティアキ』とは、マオリ語で『その土地や人々の面倒を見、気を配り、守る』という意味で、とてもパワフルで多様性のある言葉です。その言葉を軸に展開される『ティアキ・プロミス』。自分自身の行動が環境にどんなインパクトを与えるのか、ニュージーランドの美しさを受け継いでいくために自分にできることは何なのか、ということについて主体的に考えるきっかけを与えてくれるものなのです。ニュージーランド政府観光局のスティーブン・イングランドホール局長は「『ティアキ・プロミス』はEducation(教育)とEncouragement(奨励)に焦点をあてたものだ」と語っています。それでは、誓約書の内容を簡単にご紹介します。 WHILE TRAVELLING IN NEW ZEALAND I WILL - 私は、ニュージーランド滞在中以下の点に気を付けることを約束します。

CARE FOR LAND, SEA AND NATURE, TREADING LIGHTLY AND LEAVING NO TRACE - 大地、海、自然を気遣い、むやみに足を踏み入れるような行為はせず、痕跡も残しません。

TRAVEL SAFELY, SHOWING CARE AND CONSIDERATION FOR ALL - ルールを守って旅行の安全を心掛け、すべてに対して気を配り、思いやりの心を持って接します。

RESPECT CULTURE, TRAVELLING WITH AN OPENHEART AND MIND - お互いの文化を尊重し、相手を受け入れる気持ちと心を忘れません。

そのために、次の事柄も守ります。  ・安全運転をする  ・天候などの急な変化にも対応できるよう事前準備をする  ・お互いに敬意を払う  ・自然を守る  ・ポイ捨てをしない

自然が大好きなニュージーランド人たちは、自分たちの生まれ育ったユニークな大地に誇りと愛着を持っています。また、このすばらしい環境を美しいまま残し、自分たちにもたらしてくれる恩恵を何世代も先の子孫へと受け継いでいくための努力を惜しまないのです。その気持ちを、ニュージーランドを訪れるすべての方々とも共有し、一緒に取り組んでいきたいのです。 ごく最近も、年末から旅行に来ているイギリス人家族の暴挙ぶりが話題になりました。ビーチでのポイ捨て、窃盗、無銭飲食をするためのでっち上げ、暴言、暴行、宿泊先の部屋を汚し放題、散らかし放題など目に余る行為ばかり。国民の反感は半端なく、移民局からは国外退去命令が出されました。「私たちの大事な国を粗末に扱うことは許さない」ニュージーランド人の強い気持ちが伝わってきます。

ニュージーランドにいる間はニュージーランド人の一員です。同時に、日本から来ているということは、日本を代表する小さな外交官でもあることを意識し、責任のある行動を心掛けましょう。また『ティアキ・プロミス』を通して学んだことを、今後どこにいても活かしていけますように。

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