BLUE SEPTEMBER

ニュージーランドランドの9月は、BLUE SEPTEMBERキャンペーンが行われています。名前からは何なのかさっぱり分かりませんが、前立腺がん周知月間です。ニュージーランド男性にとって前立腺がんは、肺がんに次ぐ2番目のがんによる死亡者数を記録しています。

最新の研究報告書によると、前立腺がんの診断が今後20年で倍増すると予測され、医療危機の高まりに直面しているとの警告が出ています。ニュージーランドは国際的ながん予防と治療のレベルから遅れをとっており、これによって毎年700人以上の男性が亡くなっています。最新の治療オプション(最新の薬やロボット手術など)も不足しています。がんの早期発見のために、50歳以上の男性は一貫した健康モニタリングを受け入れ、GPに定期的な前立がんの血液検査を依頼することが推奨されています。これを後押しするのもBLUE SEPTEMBERキャンペーンの一つの目的です。ある医師は「20年間GPを訪れていない事は、名誉ではない」とも言っています。どうしても症状がないと、病院に行ったり検査に行ったりしない男性が多いと思います。早期発見のためにも、ぜひ検査に行ってください。

ニュージーランド前立腺がん財団は、中リスク及び高リスクの症例を早期発見する為に、2つの地区で4年間のパイロットスクリーニングプログラムを提唱しています。財団によると、4年間で650万ドルの費用がかかるが、コスト削減で医療システムに1億ドル以上が返還される可能性があると言われています。ニュージーランドファースト党が最近、このパイロットスクリーニングプログラムの法案を提出しました。法案が通り、多くのがん患者が救われるといいですね。