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新首相誕生

10月14日、ニュージーランドでは第54回総選挙が行われました。結果からお伝えすると、今回は国民党が勝利し、2017年から6年続いた労働党からの政権交代を果たしました。3年ごとに行われる総選挙では、121名の国会議員が選出されます。内訳は選挙区が71名、比例代表が50名となります。比例代表で選ばれるためには、最低5%以上の得票率を政党が獲得する必要があります。それでは今回の結果を見ていきたいと思います。

まず与党第1党となった国民党。前回の33議席から大きく伸ばし50議席を獲得しました。残念ながら過半数を獲得する事はできませんでしたので、単独政権とはなりませんでしたが、党首であるクリストファー・ラクストン党首が、新首相となります。前回選挙で65議席と過半数超えを果たした労働党は、34議席にとどまりました。第3党は前回から4議席伸ばし14議席としたグリーン党が、そして11議席のアクト党、8議席のニュージーランドファースト党、4議席のマオリ党と続きます。過半数を取れなかった国民党は11議席を獲得したアクト党と連立政権を組むようですが、両党あわせて61議席となりぎりぎり過半数を超えるラインとなります。政権を安定的に運営するためにも、もう少し数を増やしたいと考えているラクストン氏は、ニュージーランドファースト党とも連立を模索しているようです。ただここと連立を組んでしまうと、国民党の選挙公約の一部が変更になる可能性が出てきます。例えば、退職年齢の引き上げや、外国人の不動産購入税の変更、オンラインカジノへの税金などです。厳しい舵取りが予想されます。いずれにしても、労働党から国民党になった事で国の政策が大きく変わることが予想されます。コロナに続きインフレと市民生活は大変厳しい状況が続いていますが、良い方向に向かって行くように国民党に期待したいものです。



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