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ドライブスルー接種センター

 ニュージーランドでもついにデルタ株感染者が発生しました。オーストラリアから持ち込まれたようで、現在猛威を振るっています。感染者1名が発覚したのは8月17日午後。アーダーン首相は同日夕刻に、23時59分より全国一斉でレベル4のロックダウンに突入すると発表しました。再びのロックダウンは経済的には問題があるかもしれませんが、とても早い決断に国民の多くから賛同が得られています。即日のロックダウンにもかかわらず、感染力の強いデルタ株は大きな広がりを見せ、29日現在で感染者数が511人にまで膨れ上がっています。ロックダウン開始から2週間弱が過ぎましたが、8月31日23時59分よりオークランド及びノースランド以外はレベル3になることが確定しました。511人中496人がオークランドの集中しているため、オークランド及びノースランドはレベル4のままとなります。国民はロックダウンにも慣れたようで、スーパーなどでの混乱はほぼ見られません。日常に戻るには、まだまだ時間がかかりそうです。

 今回はニュージーランドのコロナワクチン接種についてです。世界各国でも接種が進んでいますが、ここニュージーランドでもワクチン接種が進められています。現在のところ1回以上接種を受けた人が約38%、接種完了の人が約20%となっています。各国同様エッセンシャルワーカーや高齢者から接種がスタートしていますが、ようやく30代の人まで予約ができるようになりました。ビザの種類や国籍に関係なく、ニュージーランドに在住している12歳以上の全ての人が無料で接種を受けることができます。予約は基本携帯やパソコンから、2回分同時に予約をします。もちろん電話での予約も可能です。ワクチンはファイザー製薬のものになり、接種は各地にある接種センターや指定医などで受けることができます。ただ接種センターや指定医の場合、12歳未満の子どもを連れて行くことができないため、小さな子どもがいる夫婦は別々の日もしくは別々の時間に接種しなければなりませんでした。そんな中オークランドにドライブスルー接種センターというのが出来ました。これは車に乗ったままワクチン接種が出来るので、家族同時接種(最大4人まで)が可能となり、また12歳未満の子供がいても車から降りることがないため、夫婦同時に接種が可能となります。1日に2000人以上の接種が可能で接種スピードも他の接種センターを大幅に上回ります。そんなドライブスルー接種センターに行ってきましたので、簡単にレポートをしたいと思います。

 場所はオークランド空港近くにあるPark&Rideという駐車場です。私の行った日曜日の午後1時は非常に空いており、並ぶことなく駐車場内に入ることができました。ちなみに接種が終わって駐車場を出るときは、道路に長い列ができていました。駐車場に入るとまずセンターに来た事を記録する為に携帯のアプリで二次元バーコードをスキャンします。これによって、もし同じタイミングで感染者がいた場合、PCR検査を受ける必要があり、結果が出る4日後までは自宅待機となります。その後少し車を前に進め、係の人に接種人数を伝えると、車のフロントガラスに人数を示す数字が書かれます。係の人の誘導に従って次のテントへ進むと、今度は個人情報の確認です。名前と生年月日、そしてNHI番号(日本でいうマイナンバーの様なもの)の確認が行われます。これら全ての確認が終わると、フロントガラスにNHI番号が書かれます。これらはホワイトボード用にマーカーで書かれているのですが、日本で同じ事をしたらクレームが来そうですが、ニュージーランドでは誰も文句を言っている人はいませんでした。次のテントでは、いよいよワクチン接種です。再度個人の確認を行い、車から降りる事なく自身が座っている席のウィンドーガラス越しに接種が行われます。接種後は駐車スペースに移動し15分の待機をさせられます。フロントガラスには接種時間及び待機終了時間も記載されます。ここで救急隊員がやってきて、待機中に異変が起きた場合はクラクションを鳴らし、ハザードランプをつける様にとの指示がなされます。勝手に外に出てこない様にですね。待機終了時間が終わると係の人がやってきて、出口に誘導されます。駐車場に入ってから出るまで約1時間。全てがしっかりとオーガナイズされており非常にスムーズにいきました。ニュージーランドでは何かと時間が掛かったり、たらい回しにされる事が多々あるのですが、こんなにスムーズに出来るんだと感心してしまいました。やればできるじゃん、ニュージーランド!お陰で1回目の接種が無事に終了しました。





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