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ニュージーランドの車事情


人口480万人のニュージーランド。公共交通機関はバスがメインとなり、電車はオークランドとウェリントンに数路線あるのみです。バスがメインなので路線数は多いのですが、やはり不便な場合も多く自家用車がメインの移動手段となります。今回はそんなニュージーランドの車事情と日本の違いをご紹介します。

まずはニュージーランドの運転免許証。16歳から取得できる運転免許証ですが、ラーナー、リストリクティド、フルライセンスと3段階に分かれています。最初のラーナーライセンスは筆記試験に合格すればその場で取得できます。まさにその場で紙に名前と条件を記載した「紙の免許証」がもらえるんです。写真付のちゃんとした免許証は2週間後くらいに送られてきます。この筆記試験だけで取得できるラーナーライセンスを取得した後は、公道を運転することが可能となります。そう、初めて車を運転するのが公道になるのです。ちょっと日本では考えられませんが、おおらか(?)な国なんでしょうか?ラーナーライセンスで運転する条件はフルライセンスを取得して2年以上経った人を同乗させ、ラーナーである事を示す「L」マークを自動車に掲示しなければなりません。日本の初心者マークみたいなものですね。

ラーナーライセンスを取得してから6ヶ月が経つと、リストリクティドライセンスに移行することが可能となります。リストリクティドになるには実地試験が必要になりますが、この実地試験を受けるには自分で車を用意しなければなりません。ほとんどは親の車を借りるなどして試験を受けるのですが、日本人からするととても不思議なことです。リストリクティドになると一人で運転する事が可能になりますが夜の10時~朝の5時までは1人での運転ができません。リストリクティドを取得後18ヶ月が経つとようやくフルライセンスへの移行が可能となります。フルライセンスの取得まで最初の試験を受けてから最短で2年掛かりますが、費用が安く簡単です。

ニュージーランドにも勿論車検があります。車検時期は車の登録年数によって変わってきます。登録後2年以上もしくは2000年以降に登録の車は12ヶ月に一度、2000年以前に登録の車は6ヶ月に一度車検が必要です。6ヶ月に一度と聞くと費用が心配になってきますが、車に問題がなければNZ$40くらいで済みます。

日本の車検は検査だけでなく整備も併せてするので結構高額になってきますが、こちらでは検査のみ。問題が発生して初めて整備をするので、車に問題がなければ検査代だけで済みます。これに加えて車のライセンス料が年間$100ほど掛かりますので、車一台の年間維持費は$200。自家用車は庶民の足なので、ニュージーランドでは車の維持費は非常に安く設定されています。

車の売買も簡単です。お金の支払いを除けば後は基本的に登録者名を変更するだけでOK。それもオンラインで可能です。個人売買も盛んに行われています。路上駐車もOKなこの国では車庫証明なども必要ありません。複数代車を持っている家が多いので、多くの人達が自分の家の前に車を停めています。

ニュージーランドで走る車のほとんどは日本の中古車です。車だけを見ているとどこの国を走っているのか分からなくなるくらいです。中には「○○神社」と書いてあるプレートが貼ってあったり、車庫証明のシールがそのまま貼ってある車がよく走っています。そして日本車は大人気。やはり信頼度が高く壊れない日本車はどこの国に行っても人気がありますね。ニュージーランドは左側通行で、交通ルールも日本とほぼ同じです。郊外に行けばのどかな牧草地や、アルプスなど心休まる景色を堪能できます。是非一度ニュージーランドをドライブしてみては如何ですか?

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