国民投票

 一年が経つのは本当に早いもので、もう12月もすぐそこですね。ここオークランドでは学校が始まり、リテールショップもオープンしましたが、レストランはまだテイクアウェイのみで、店内での食事はできません。1日の新規感染者数も150―200人の間で行ったり来たりです。ニュージーランドは人口が500万人程しかいないので、実数では少なく感じるかもしれませんが、人口10万人あたりのニュージーランドの感染者数3―4人を日本の人口に当てはめると、3600人から4800人程度となり、かなりの規模なのがわかると思います。そうこうしているうちにオミクロン株というのが出てきましたね。本当にこの先どうなるのでしょうか。


さてニュージーランドでは2020年10月の総選挙と同時に、2つの事柄に対する国民投票が実施されました。2つの事柄のうち1つが今月から施行されたので、今回はその2つの国民投票について書いてみたいと思います。

まず1つ目は「終末期選択法(End of Life Choice Act)」についてです。65.91%が賛成し、今月11月7日から施行されたこの法律は、安楽死を合法化するものです。安楽死についての議論は1995年からはじまり、長い間議論がなされてきました。議会で何度かの否決を経てようやく国民投票までこぎつけ、最終的に国民は安楽死を認める選択をしました。死を選択する法律を制定するには、やはり長い時間の議論が必要ですよね。

では安楽死の条件とはどんなものでしょうか。以下が安楽死を選択できる条件となります。


・ニュージーランド国民もしくは永住権所持者である事

・18歳以上である事

・余命6カ月の末期症状である事

・身体的な回復の見込みがない事

・耐え難い痛みを経験し、それが治療では緩和できない事

・安楽死というものを理解し、自らで決断ができる事


 これらの条件を満たした人が、最終的に自身が安楽死を選択し、2人の医師が条件を満たしていると承認した場合に限り、安楽死が可能となります。医師についても細かな条件が課されており、安楽死後も正当な手続きが取られたかなどの審査もあります。死を自らが選択する、非常に難しい問題ですよね。いつかは必ず誰にでも訪れる死、これを機に自らの人生について改めて考えてみるのは如何でしょうか。

2つ目は大麻合法化についてです。こちらは賛成48.83%、反対51.17%(無効票0.91%)の僅差で否決されました。私個人的には否決されてホッとしていますが、約半数が賛成していることに驚きを隠せません。否決はされましたがその内容は、レクリエーション目的での大麻の栽培、所持、販売、使用を合法化するというものです。世界の一部では合法とされている大麻ですが、やはり薬物のイメージが強く改めて否決されて本当に良かったと思います。ちなみに医療用大麻は2020年4月から合法となっています。




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