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ニュージーランドの出産と子育て事情

ニュージーランドは世界の中でも、出産や子育てのしやすい国だと言われています。

今回はそんな出産・子育て事情を少し紹介します。

まずは出産。日本との一番大きな違いは、助産師システムではないでしょうか?日本では妊娠から出産まで産婦人科での対応となりますが、ここニュージーランドでは基本的には助産師が全て行います。妊娠が発覚してまずやる妊婦の重要な仕事は、気の合う助産師探し。口コミやインターネットを利用して、自身と気が合う助産師を探します。なにせこの助産師が子供の取り上げまで行うのですから、選ぶほうも慎重になります。妊娠糖尿病や逆子など特別な事情がない限り、産婦人科を受診する事もありません。そしてそれら全ての費用が無料なのも助かりますよね。もう1つの大きな違いは、入院期間でしょう。日本では通常1週間ほど入院する様ですが、ここニュージーランドでは自然分娩の場合は1泊が基本です。帝王切開でも2~3泊くらいでしょうか。日本人的にはちょっと短すぎる気がしますが、こちらではそれが普通なんです。産んだ直後にケンタッキーを頬張っている人がいたりするので、やっぱり体の作りが日本人とは違うんでしょうかね。

いま日本でも話題の育児休暇。ここニュージーランドでは育児休暇の取得も積極的です。企業も含め周りが非常に協力的で理解があります。国会議員でもしっかり育児休暇を取得しています。流石に育児休暇は取れませんでしたが、現役のニュージーランド首相は産休を取得し出産しています。国全体が子供を産む、そして育てるという事に理解があるんですね。その最たる例が先日ありました。育児休暇が終了した国会議員が息子を連れて登院し審議に参加したところ、国会議長がその赤ちゃんを抱っこし、哺乳瓶でミルクをあげながら議事を進めたのです。国会で重要な法案を審議をしている中にミルクを飲んでいる赤ちゃんがいる。中々想像できない映像ですよね。でもこれに反対する議員は1人もいません。もちろん滅多にある事ではないのでニュースにはなりましたが、国民の反応も肯定的でした。社会や地域全体で子供を育てる、そういう意識がしっかりと根ざしている証拠ではないでしょうか。

また機会があれば出産後の手当てや、子供手当てなどの補助金、保育園や幼稚園、小学校事情などについても書いてきたいと思います。

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