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国際バカロレア(IB)とは?


「国際バカロレア(International Baccalaureate = IB)」。留学に関心のある方なら一度は耳にしたこともあるはず。1968年にスイスで創設された独自の教育プログラムで、現在では150カ国に4800認定校が設けられており、IBプログラム修了者(IBディプロマ取得者)は世界中のトップ大学に進学しています。

「世界の大学へのパスポート」としても知られるIBですが、IELTSやTOEFLに代わるもの?と思われる方も多いのではないでしょうか。IELTSやTOEFLはあくまでも英語力を測るもので、高校の学業成果とは異なりますが、IBでは、生徒はIB認定校に通い(全寮制のことも多い)、そこでIBのプログラムに法って学ぶことになります。IBの教育アプローチを見ると、知、探求、創造、社会奉仕などを核に、言語、文学、社会、数学、芸術、科学を学んでいくという、学業だけに捉われない全人型の教育を行っていると言えます。世界のトップ大学の優秀学生の中に、IB認定校出身が多いということにもうなづけます。

IB認定校で学び、IBディプロマを優秀な成績で取得した生徒に待ち受けているものは...さまざまな国(特に欧米英語圏諸国)を代表するトップ大学からの入学許可証です。アメリカならハーバードやスタンフォード、UKならオックスフォードやケンブリッジ、アジアならシンガポール国立大学など。優秀な生徒にとっては、今や東京大学は滑り止め扱いになることもあるようです。

さて、IB認定校の中でも、大学進学に必要な資格であるIBディプロマが取得できる学校は、現在ニュージーランドに13校あります。このディプロマは2年プログラムなので、Year 12でIB認定校に編入し、NCEAの代わりにIBディプロマ取得を目指すという留学もオプションとして考えられます。お子さんに将来的に「国際舞台」に立ってもらいたい、と考えられている親御さんには、選択肢の一つになり得るかもしれません。ただし、その多くがオークランドに集中しているため、「大自然の」「ニュージーランドらしい」留学生活を満喫することは難しいかもしれません。中にはオタゴ地方や、ワイカト地方のような、NZを体感できる地域に位置する学校もありますので、ご興味がある方はお問い合わせください。

このような超エリート予備校のようなIB認定校ですが、日本にもおよそ30校ほどあるようで、中には「日本語DP」という日本語と英語による「デュアルランゲージ・ディプロマプログラム」を設けているところもあるようです(つまり英語の教科と日本語の教科の両方を履修する形です)。

グローバル化が進むにつれ、日本を含め世界中で認定校が増えてきているようですが、問題として挙げられるのは、やはり教師の質や数。IB校は、塾や予備校とは訳が違います。いわば国際エリートを育てる養成校。並大抵の先生では荷が重すぎるのです。

世界のグローバル化と国際バカロレア、良くも悪くも大学と学歴社会のグローバル化を促進させているようです。日本の大学受験勉強の意味は?「普通」レベルの大学に行くことの価値は?目的は?と考えさせられますね。これからの留学は、もし「エリート」コースを歩む必要がないのであれば、学歴に縛られることなく、「実学」と「語学」目的で留学し、英語もできるけど、同時に専門的な実践スキルも身につけている、というのが将来の武器になるのではないでしょうか。

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