政権交代、そして女性首相誕生
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ジャシンダ・アーダーン首相誕生
日本と同様にニュージーランドでも国政選挙が行われ、ご存知の方も多いかとは思いますが、NZでは10月19日、37歳の女性首相が誕生しました。ジャシンダ・アーダーン新首相は、女性としては3人目、37歳は2番目に若い首相となります。このアーダーン新首相は労働党の首長ですが、実は今回労働党は国民党に次ぐ第2政党でした。
国民党 56議席(44.4%) 党首=ビル・イングリッシュ
労働党 46議席(36.9%) 党首=ジャシンダ・アーダーン
NZファースト 9議席(7.2%) 党首=ウィンストン・ピーターズ
グリーン党 8議席(6.3%) 党首=マティリア・テュレイ
以上の結果から分かるように、本来なら国民党が与党になるところを、第3政党であったNZファースト党とグリーン党が労働党との連立に合意したため、このような結果になりました。グリーン党は常にリベラル同士である労働党に足並みを揃えてきましたが、NZファースト党は党名が示すとおり、最右の保守政党であり、長年同じく保守政党である国民党側の寄っていました。しかし今回は、リベラル政党である労働との合意に達しました。やはり昨年の、経済成長を長年維持した国民党政権のジョン・キー党首の離脱が、今回の選挙結果に大きく響いたと言わざるを得ません。
日本と似ている?NZ選挙制度
ちなみに選挙制度は、日本とは異なる一院制度であるものの、政党を選ぶ「比例」と個人を選ぶ「小選挙区」の2方法を採用しています。政党を俯瞰して日本のものと比べてみると、面白いくらいに似通っていることに気が付かされます。
国民党 = 自民党
労働党 = 社会党ー民主党の流れ(昨今崩れてきているようですが)
NZファースト党 = 公明党(与党を左右する第3政党として)
グリーン党 = 共産党(主義主張ではなく、二大政党を嫌った票がここに流れるという意で)
選挙による社会変化、留学に与える影響は?
ニュージーランドのような小国では、政治のスピードが日本とは比較にならないくらい早いのが特長ですが、もちろんそれには長所もあれば短所もあります。日本では、国民的な感情で表には出さないものの「どうせどの政権でも変わらないだろう」と考えられている節がありますが、NZでは選挙の年になると、それだけで経済情勢が変わることもあり、産業によっては買い控えや、買いだめを促進することもあります。
また、法律も数ヶ月で変更になることもあります。こういった突然の法律変更は、留学に影響してくる場合もあるので要注意です。中高留学ではほとんど影響はないでしょうが、大学等の高等教育機関への留学においては入学条件に変更が出たり、卒業後NZでの就職や永住を考えているケース等では大きな影響が出てくることもありますので、これからNZ留学を考えておられる方には、専門家に相談することをお勧めします。ご質問があればプレミアム・エデュケーションまでお問合せください。