パーマストンノースで世界記録達成!?
世界最大のスクラム
ラグビーに関することで日本が「世界一」のことがある、と知ったのは6月15日付の地元新聞の記事を目にする機会があったときです。どうやら2016年9月11日に、静岡県袋井市で総勢1565人によるスクラムが組まれ、それがギネスブックに認定されていたとのこと。ご存知でしたか? しかしこれに黙っていられなかったのが、ラグビー王国民であるキウィの面々。なんとパーマストンノースでその世界記録を打ち破るための計画が進行中のようです。
6月29日(木)、PEの提携校であるパーマストンノース・ボーイズ・ハイスクールを舞台に、世界最大のスクラムを達成させるべく、学校や大学などの教育機関を含め、地元民に参加を呼びかけています。同じく提携校であるUCOLもいち早く参加を表明し、学生にも参加協力を呼びかけているようです。
このイベントは6月末に開催される「パーマストンノース・ウィンター・フェスティバル」の一環で行われます。今年の6月はブリティッシュ・ライオンズのニュージーランド遠征があり、特にウィンター・フェスティバルのある月末にかけてはオールブラックスとの試合も行われるため、国中がラグビー熱がヒートアップしている中での世界記録挑戦となるので、地元パーマストンノースだけでなく、NZ国中で盛上がりそうです。
*以下、ライオンズにはアイルランドを含むとの指摘を受け、記事を修正しました。
ブリティッシュ・ライオンズとは?
ちなみに、ブリティッシュ・ライオンズとは4年に一度編成されるラグビーのグレートブリテンとアイルランドの二国編成チームのことで、正式名称はブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズと呼ばれます。すなわちイングランド、スコットランド、ウェールズを合わせたユナイテッド・キングダム(UK)とアイルランド代表の4チームの混成チームのことです。ワールドカップなどのラグビーの世界大会ではイングランド、スコットランド、ウェールズ、そしてアイルランドはそれぞれの代表チームを送り出していますが(昔の王国の名残で、どこも強豪として有名)、ライオンズはその4チームの中から選りすぐりの最強チーム編成となっています。4年に一回のライオンズ海外遠征。ヨーロッパ最強チームと世界最強オールブラックスの対決は今回も目が離せません。
追記:「イギリス」という呼称について 日本人にとっては「イギリス」や、その漢字表記である「英国」という言葉が「グレートブリテン」、または「UK」を正しく理解するのにややこしい存在となっています。「イギリス」という言葉は明らかに「イングリッシュ」が訛ったものであり、つまり本来ならばイングランド(スコットランドとウェールズを含まない)のことのみを指しますが、日本では古くからこの呼称を、グレートブリテンに対して誤って使用し続けて、現在に至っています。この誤用から「スコットランド」や「ウェールズ」が何であるかを今ひとつ理解できていない人が日本には多いのではないでしょうか?