子ども名前ランキング
ここニュージーランドでも遂にオミクロン株の感染が確認され、現在少しづつではありますが拡がりを見せています。今後数週間以内に1日あたりの感染者が数千人台になるだろうと、専門家の予測が出ています。政府はロックダウンはしないと言っていますが、どうなる事やら。感染者数が増えた場合、オーストラリアの様に物流に支障が出てくるのではと心配しています。まだまだ日常に戻るには時間がかかりそうですね。
さて今回の記事は、子どもの名前ランキングと合計特殊出生率についてです。先日内務省が2021年の子どもの名前ランキングを発表しました。2021年にニュージーランドで産声をあげた子56013人には、16790通りの名前が付けられました。子どもの名付けにはどの親も悩みますが、ここニュージーランドではどんな名前が付けられているのでしょうか。各トップ5は以下の通りです。
男の子:1) Oliver 2) Noah 3) Jack 4) Leo 5) George
女の子:1) Charlotte 2) Isla 3) Amelia 4) Olivia 5) Ava
女の子は”a”で終わる名前がトレンドのようで、トップ10のうち7つの名前が”a”で終わっています。そしてニュージーランドにはもう一つランキングがあります。
マオリ語の名前ランキングです。マオリ語ランキングの結果は以下の通り。
男の子:1) Nukau 2) Ari 3) Niko 4) Koa 5) Mateo
女の子:1) Mia 2) Aria 3) Maia 4) Aurora 5) Amaia
因みにマオリ語の女の子の名前はトップ10すべてが”a”で終わっています。マオリ語は英語読みではなくローマ字読みなので、日本人には馴染みやすいですね。かつて日本では悪魔という名前をつけようとして話題になったことがありましたが、ニュージーランドでも同じように付けられない名前があります。例えばPrince, Queen, Kingなどです。他にもメシアやアラーなどの宗教に関連したものも不可となります。
ニュージーランドでも近年高齢出産が増えてきており、それに伴い合計特殊出生率が低下傾向にあります。1960年代前半には合計特殊出生率が4人を超えていたニュージーランドですが、1980年代以降は2人前後を行ったり来たりする状況になりました。2008年以降は上昇局面になる事はなく、毎年下降局面を辿っており、2020年の合計特殊出生率は1.6人にまで下がってしまいました。日本でも合計特殊出生率の低下が問題になっていますが、ニュージーランドでもそれは変わりません。合計特殊出生率としてはまだ日本(1.34人)よりも上をいっていますが、減少率や減少スピードでは日本を超えています。ニュージーランドでは出産に関する国からのサポートや産休、職場復帰など日本に比べてかなり優遇されていると思います。それでも現代で出生率をあげるのは容易でないないようです。国の平均年齢が日本(48歳)より10歳若くまだ高齢化社会ではありませんが、日本を超える出生率の減少スピード、日本の30分の1という人口を考えれば、今後ニュージーランドの若者への負担は急速に拡大していくでしょう。高齢化社会は世界の先進国の共通課題ではありますが、未来世代への負担をいかに軽くするか、ニュージーランドでも知恵を絞らなければならない時期が来ているのではないでしょうか。
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