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医師の不足

  • aohno8
  • 4月6日
  • 読了時間: 2分

前回教員不足について書きましたが、その際に医療従事者も不足していると書きました。医療従事者の不足は深刻で、特にGP(日本で言う町医者的なもの)不足は本当に深刻で、予約を取ろうにも2週間先と言われる事もあります。

 そんな状況を少しでも改善するために、新たに日本と韓国を同等の医療制度を持つ国のリストに追加すると、医療評議会が3月上旬に発表しました。このリストには現在26カ国(日本と韓国を含む)が登録されています。このリストには入っている国の医師とそうでない医師とでは、大きな違いがあります。リストにない国の医師は、ニュージーランドの若い医師と同様にNZREXという試験を受けることから始まる、長いプロセスを経なければなりません。

 一方リストにある国の医師は、資格等のチェックが完了した後、最初の12ヶ月間はニュージーランドの医師の監督下との条件はありますが、すぐに診療が可能となります。現在500〜600人のGPが不足していると言われる中、これが少しでもGP不足の解消になればと思います。

 しかしながら、これにも問題があります。リストにある国の医師とは言えども、最初の12ヶ月は監督下におく必要があるので、ただでさえ人手不足なのに監督する人材を確保するのも容易では無いのです。もちろん若手医師やリストにない国の医師を監督する事に比べれば、はるかに楽なのですが。加えて保健大臣は、新たな予算を組み、来年度はリストにない国の医師を100人、ニュージーランドの学生を50人GPとして訓練することを決めました。しかしながらこれまでにリストにない国の医師がNZREXに合格したのは26人しかおらず、100人の目標を立ててもそれが実現できるかは不透明な状況です。

 またニュージーランドの学生もGPではなく、専門医を選択する傾向があり、なかなかGPの増加に繋がっていません。いずれにせよ、今回の決定で日本人医師がニュージーランドに来てくれるのであれば、在留邦人にとってはとても喜ばしい事です。




 
 
 

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