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デジタル免許証

 車社会のニュージーランド。1台以上車を保有している家庭は92%、2台以上保有している家庭は38%に達し、2台以上保有している家庭が最も多くなります。そんなニュージーランドですが、30年前は紙の免許証でした。顔写真もなかったため本当に本人のものか確認できず、友達の免許証で・・・なんて話は今では笑い話に。現在は日本同様、顔写真入りのしっかりとしたカードタイプになっています。それが更に進化するようです。今回はそんなお話。


 ニュージーランド人は新しいもの好き。日本で言うデビットカードは世界でも一番早く普及しました。スマホ決済の普及でキャッシュレス化も非常に進んでいます。もちろんスマートフォンの保有率も世界トップクラス。そんなスマートフォンを利用して、デジタル免許証なるものができるようです。既にニュージーランド運輸局のスタッフが試験的に運用をしています。デジタル免許証はスマートフォンのアプリを利用して、免許証の詳細だけでなく、車の登録情報や車検情報なども登録する事ができ、さらに位置情報の取得も行われます。このデジタル免許証は免許証の代わりになるだけではなく、車検が切れる前にテキストが来たり、スピード違反の罰金が支払えたりするようにもなるようです。更に将来的に導入されるであろう混雑税(街中心部など車の乗り入れ制限がされているエリアに運転した場合に課される税金)の支払いなども可能となるようです。デジタル免許証はあくまでもオプションで、今まで通りカードタイプの免許証がいい人は、そのまま利用できます。でも新しい物好きのニュージーランド人ですから、多くの人がデジタル免許証に移行することが予想されます。これによって持ち歩くカードが一枚減るという大きなメリットがありますしね。スマートフォン一台で全てが完了する世界はもうそこまで来ているようです。余談ですが、ニュージーランドの免許証の有効期限は10年間と非常に長いです。更に日本の様な更新時講習もなく、申請用紙に記入して更新料を支払うだけで更新可能です。これもお国柄でしょうか。


日本から行く時は国際免許証をお忘れなく。

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