アルコールの話
今回はアルコールについてです。日本では「お酒は20歳になってから」となっていますが、ニュージーランドでは18歳からアルコールが購入できます。購入できると書いたのは、購入は18歳以上ですが、飲酒は18歳以下でも認められているからです。但し、親や保護者が一緒にいる場合に限ります。そんなニュージーランドですが、アルコールに対する規制は日本より厳しいです。そして、それがさらに厳しく…。
日本では花見やバーベキューなどのイベント時に、公園やビーチなどでお酒を飲んで楽しむ姿がよく見られます。歩きながらお酒を飲む人はほとんどいないと思いますが、やろうと思えばできますよね。でもここニュージーランドでは、一部の公園やビーチ、街中での飲酒が法律で禁止されています。18歳以下でも親がいればですが飲酒が可能なのに、何故にこんなに厳しいのでしょうか。それは規制をしなければならない程、飲酒によるトラブルが多発してしまうからだそうです。日本でもお酒のトラブルは多いのでしょうが、ここニュージーランドも例外ではありません。
2008年、オークランドで事件が発生しました。拳銃を持った犯人が酒屋を襲撃したのです。店主は翌日に病院で死亡しました。この事件をきっかけに、オークランドではアルコールを飲むという事に加えて、売るという方にも強く規制をかけようとの動きがでてきました。現在は夜11時まで酒類の販売が可能となっていますが、この事件をきっかけにそれを9時までにしようとの動きが出ました。早めに酒類販売を終わらせる事で、泥酔者を無くそうとの意図からです。売り上げ減少を懸念した大手スーパーマーケットなどの反発により、長い間この変更は叶いませんでした。しかしながら、紆余曲折を経てようやくこの12月に新しい規制が施行されることになりました。ちなみに何故こんなに時間がかかったかと言うと、大手スーパーマーケットチェーンが市役所を訴えた裁判が長引いたためです。新たなルール(一部)は以下の通りです。
・スーパーマーケットや酒屋では午後9時以降の酒類の販売禁止
・バーやレストランなどは、中心街では午前4時以降、郊外では午前3時以降の酒類販売禁止
・市中心部及び23の郊外で新たな酒屋の許可は、非常に厳しい基準をクリアしない限り今後2年間は却下
・スポーツクラブや退役軍人協会のバーは午前1時以降の酒類販売禁止
もう少し飲みたいのに、お酒がなくなっちゃったなんて時は困りますね。日本人なら買い置きをしたりするのでしょうが、お国柄かニュージーランド人はあまりそういう事はしません。安全のためには規制も重要なのでしょうが、何でもかんでも規制でがんじがらめにするのもどうかと思いますが…お酒は楽しく飲みたいものですね!
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